金子真人氏の競馬の本を探していました。無かったのですがディープインパクトのDVDを見つけてインタビューが入っていると思ったのと、ディープインパクトのレースをもう1度観てみたいと思ったので購入しました。
凄かったのは覚えていましたが、この頃は出資馬に気持ちが入りすぎていて視野が狭かったので改めて観てみようと思いました。
家に届いて次の日に亡くなったと知り驚きました。体調が悪くて種付けを中止していましたし、キングカメハメハが種牡馬引退したこともあり、このまま引退するかもとは思っていましたが残念でした。
ディープインパクト ~日本近代競馬の結晶~
新馬戦から衝撃でした。馬なりで2000M上り33.1で2着のコンゴウリキシオー(きさらぎ賞勝ち)を相手にしていませんでした。馬体重が452キロ。
続く若駒ステークスも馬なりで快勝。上り33.6で馬体重が450キロで2キロ減。初重賞制覇となった弥生賞はさすがに強めに追っていました。タイム差はありませんでしたが強い内容でした。ここでも馬体重が4キロ減って446キロ。普通の馬なら減り続けているので嫌な感じがします。
皐月賞ではスタートで躓いて出遅れてしまいます。コース的にも難しいレースなので大きなハンデだと思いますがあっさり1冠目。ここでも馬体重が2キロ減って444キロとなっています。
ダービーでは初めて馬体が増えてプラス4キロの448キロ。そして初めて道中で内に入れていました。直線に入ってインティライミが粘りましたが次元の違う脚で5馬身離しての圧勝で2冠目。
ダービー後に初めて我慢をさせる調教をしたそうです。素質だけで無敗の2冠馬だったということになります。
復帰戦の神戸新聞杯では馬体重増減無しの448キロ。直線ムチ一発で危なげなく勝利。普通の馬なら成長分の馬体重増が望まれると思います。
調教師の池江泰郎さんのコメントで「無駄な肉がなくスポーツカーのよう」とありました。小さくても中身が大事ということだと思いますが、一口馬主で出資するときは馬体重が軽いと出資を考えてしまいます。
菊花賞では折り合いを欠いた場面はありましたが粘るアドマイヤジャパンをかわして見事3冠達成。馬体重がマイナス4キロの444キロでした。
父のサンデーサイレンスは小さいころに大きな病気をしてしまったそうです。その影響でセリでは2回主取りだったようです。種牡馬としてシンジケートを組もうとしましたが人気がなく断念。吉田善哉さんが惚れ込んで購入しました。この結果、日本競馬が大きく変化することができました。
有馬記念は日本で唯一の敗戦。ハーツクライとルメールの好騎乗のまえに敗れてしまいました。同世代に強烈なライバルがいなかったのも敗因の1つではないでしょうか。ここでもマイナス4キロの440キロでした。
1回負けたことで強くなったと思います。阪神大賞典プラス2キロの442キロ、天皇賞(春)マイナス4キロの438キロ、宝塚記念プラス4キロの442キロで強い内容で3連勝。
凱旋門賞に期待が膨らみました。3着でこんな強い馬でも勝てないのか思ったのを覚えていました。初めて先行しての競馬が合わなかったとも思います。その後、禁止薬物が検出されて失格となってしまいました。
ここで年内で引退が発表されました。
ラスト2戦のジャパンカップでは生涯最軽量の436キロ、有馬記念がプラス2キロの438キロ。強い相手と走ると強くなるといいますが2戦とも楽勝でした。
残念ですが健康な状態で引退させたかったと金子真人オーナー。ディープインパクトはセレクトセールで7000万でした。
ディープインパクト産駒は2頭出資したことがあります。バルトロメオ(牡)、母フォルテピアノ。ダートの1200Mの未勝利戦で勝利。500万下で掲示板までで引退。ディープインパクト=芝の中距離の考えだったので勉強させてもらいました。
エリスライト(牝2019年4歳)。母クリソプレーズ。新馬戦は将来が楽しみになるような圧勝でした。2着以下の馬のその後の成績が良くないので相手が弱かったのだと思います。
気性的に問題があり、うまくいっていません。3歳、4歳と続けて骨折してしまい現在休養中です。復帰後の活躍を期待しています。
ディープインパクト。本当に凄い馬でした。チャンスがあれば、もう1頭出資してみたいです。
おつかれさまでした。安らかに。